先日のニュースで、パナソニックさんが既存の Exchange でのメールの運用を中止し、LotusLive に移行するというものがありました。これはすごいニュースで、すぐさまマイクロソフトが逆に Exchange への乗り換えキャンペーンを展開するほどでした。
一番驚いたのは、パナソニックという一見保守的にも見える企業が、いち早くクラウドの採用を決定したことです。報道発表によると、パナソニックさんはメール機能 (iNotes) 以外にも、社内 SNS などの機能も使用するようですが、主にはメール機能の使用がポイントになってきます。
LotusLive iNotes で何ができるのか
あまり一般的になじみのない LotusLive のメール機能である iNotes ですが、基本的な機能はほぼすべて備えており、Web ブラウザを使用してのアクセスが可能になっています。また、Web ベースのインターフェースのほかに、POP、認証 SMTP、IMAP の機能にも対応しており、Lotus Notes や Microsoft Outlook などの メールクライアントアクセスが可能になっています。
ユーザーの初期設定も簡単に
システム管理者にとって、ユーザーの設定やドメインエイリアス(メーリングリスト)の追加がわずか数クリックで完了してしまうのは非常にありがたいことです。iNotes では基本的なメールの機能に加え、こうした日本でよく使用されるメール文化に沿った運用が可能になっています。
ダウンタイム(SLA)はあるのか
どんなシステムでもダウンタイムはあってはいけない、という既存の考え方から、システムのメンテナンスウインドウはきちんと確保すべき、という認識に変わってきた今日ですが、それでも世界中に視点がある企業では、事実上ノーダウンタイムは難しいでしょう。
既存の Exchange を LotusLive iNotes に変更する場合、一番気にするのはそのダウンタイムでしょう。メールが受け取れない、出せない、閲覧できない、こうしたことはあまり経験したくありませんが、企業がメールやグループウエアのようなシステムを自社内で運用する場合、スペシャリストを社内にかかえておく企業がまれであることから、その障害復旧までの時間が長くなりがちです。
ですが、こうした機能をクラウド上に保有することで、障害へのリスクというのは少なくなります。
クラウドで障害が発生した場合、その性質ゆえに故障箇所が特定されている場合が多く、たとえば Web メールは閲覧できないけれど、IMAP のようなクライアントからは接続して、メールが読み書きできる、といったパターンがほとんどです。
このドメインでも Google Apps を導入してすでに数年が立ちますが、同様の事象が何度か発生しましたが、メールがまったく読み書きできなくなったということはありませんでした。クラウド上で運用されているがゆえに、機能のブロック構造がはっきりしており、他のブロック(機能)への影響箇所が少ないことがメリットといえます。
金額は 安いのか、高いのか
LotusLive の利用料金は、電子メールサービスである「iNotes」が 1 ユーザー当たり月額 3 ドル(ストレージ容量は標準で 1G バイト)。Web 会議やファイル共有などグループウエアの機能を利用する場合は、別のサービス(1 ユーザー当たり月額 1400 円の「Connections」など)を契約する必要があるのですが、Google Apps に比べれば安価に設定されています。
落とし穴も 一番安い LotusLive iNotes エディションでは E メールしかできない
Exchange のような会社のグループウエアをクラウドに移行するにあたって、まさか電子メールの機能だけを移行できればよい、と考えている企業はほとんどいないと思いますが、現状 iNotes エディションでは、この電子メールの機能だけしかサポートされておらず、たとえばチームメンバーのスケジュールを抑えたり、会議室を押さえたり、といったことがまったくできません。これらの機能を使用するには、LotusLive で Notes エディションを契約する必要があるのですが、コストが年間 108 ドルと比較的高くなってしまい、そうすると今度は Google Apps という選択肢も出てきてしまいます。
Google Apps Premier エディションと LotusLive で Notes エディションを選択した場合の比較
|
LotusLive |
Google |
| アカウント管理 |
OK |
OK |
| E メール容量 |
1G |
25G |
| インスタントメッセージ |
OK |
OK |
| カレンダー機能 |
OK |
OK |
| スケジュール機能 |
OK |
OK |
| ファイル共有機能 |
NG |
OK |
| 社内 SNS 機能 |
NG |
OK |
| 年間費用(1 ユーザーあたり) |
108 ドル |
50 ドル |
この価格設定だけを見た場合、LotusLive は勝ち目がありませんが、そこは IBM。お客さまごとに電卓をはじくやり方をしているので、大幅な値引きで勝負してくると考えられます。
LotusLive 移行の成功の鍵はサービスの選択にあり
やれクラウドだ、やれ SaaS だと騒がれているご時勢ですが、いつの時代も、IT で成功する秘訣は Needs と Wants をしっかりと把握することにあると思います。IT ですから、テクノロジーはお金をかければ、何でもできます。ですが、いらないサービスにまで投資をすると、結局は失敗することは過去の歴史が物語っています。
IT とはインフラであり、必要最低限名ものを、効率よく取捨選択して運用することこそが必要です。ここでは簡単に、LotusLive と Google Apps の企業クラウドの比較をしましたが、いずれのサービスも、選択の方法によっては最高のサービスと言えると思います。
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Windows7 (x86) でまったく問題なく Windows ライフを満喫していたのだけれども、最近になって少し問題が発生した。それは、
VMware vSphere Client が Windows7 上で動かない
と言うこと。
これは何も OS の種類が x64 だからと言うことはなく、ただ単に VMware vSphere Client が Windows7 をクライアントとしてサポートしていないだけの話。
泣かぬなら、泣かせてみようホトトギス、ということで今回は強引に VMware vSphere Client を Windows7 上で動かしてみたので、ここに記載したい。
作業手順
以下の方法で進めることにする。
- Microsoft .NET 3.5 SP1 に含まれる System.dll のコピー、もしくはダウンロード
- VpxClient.exe.config の編集
- 環境変数の編集
以上で問題なく、VMware vSphere Client が Windows7 上で動作する。
Microsoft .NET 3.5 SP1 に含まれる System.dll のコピー、もしくはダウンロード
VMware vSphere Client はその動作に .Net 3.5 のコンポーネントを使用している。このため、このファイルを Microsoft .NET 3.5 SP1 がインストールされた既存の PC から USB メモリなどを使用してコピーし、
%ProgramFiles%\VMware\Infrastructure\Virtual Infrastructure Client\Launcher\Lib
に設置する。
それがめんどくさい、もしくはそんな PC 複数もない!という方はこちらからダウンロードできるので試してほしい。Heiko’s site
VpxClient.exe.config の編集
次に VpxClient.exe.config を編集する。
中身は XML で記述されているので、見慣れている人も多いと思う。この中の 12,13,14 行目を追加する。追加し終わったファイルは以下のようになる。(ハイライト表示されているのが今回追加した行。)
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<configuration>
<system.net>
<connectionManagement>
<clear/>
<add address="*" maxconnection="8" />
</connectionManagement>
</system.net>
<appSettings>
<add key = "protocolports" value = "https:443"/>
</appSettings>
<runtime>
<developmentMode developerInstallation="true"/>
</runtime>
</configuration>
環境変数の編集
次に環境変数を設定する。
ほかのウェブサイトなどでは起動用のバッチファイルを作成する方法が多いみたいだけど、あまりエレガントではないと個人的には思っている。よって、ここでは環境変数を変更することにした。
コントロールパネル→システムの設定→詳細設定→環境変数
ここのユーザー環境変数とシステム環境変数の両方に以下の設定を追加する。
DEVPATH=C:\Program Files (x86)\VMware\Infrastructure\Virtual Infrastructure Client\Launcher\Lib
以上で、問題なく VMware vSphere Client が動作する。
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みなさんは IIS6.0か IIS7.0の FTPサービスって使ってますか?
おそらくあまりにも使いづらく、また設定できる項目も多くないため、ほとんどの人はサードパーティー製のソフトを使っていると思う。
実はうちも同じような理由で、FTPは FreeBSDに ProFTPDを入れて使っていた。ところが今回、マイクロソフトから IIS FTP 7.5がリリースされ、その内容が十分に実用に耐えうると判断したのでインストールして、使用してみることにした。
サーバーOSは Windows Server 2008を用意し、Active Directoryにもちろん参加してある。この OS自体にはコンテンツを何も持たせておらず、他マシン(正確にはWindows Storage Server 2008上の)共有フォルダへアクセスするようにしている。よって、FTPユーザーの認証と各フォルダへのアクセス権制御は Active Directoryで行う。
それでは早速インストールしてみよう。
ソフトウエアのダウンロード
IIS.netのサイトから、32bitか 64bit自分の環境に適合する物をダウンロードする。
ソフトウエアのインストール
ダウンロードしたソフトを早速実行する。次へを押下して、どんどん進める。
ところが、すでに FTPサービスが動いているとこのようにエラーになってしまうので、次にサーバーマネージャーを立ち上げて既存の FTPサービスを削除しなくてはいけない。
既存の FTPサービスのアンインストール
今回は FTPサービスのみアンインストールすることにする。他の物を消してしまうと、当然 IIS7.5が入らなくなってしまうので注意。
ソフトウエアのインストールの再開
これでようやく、インストールの続きができるようになるので、進める。すると、以前のエラーが何事もなかったかのように完了する。
Microsoft IIS FTP 7.5の設定
これが新しい管理画面。以前のように独立した管理コンソールではなく、サーバーマネージャーに統合された形となっている。
だから、リモートデスクトップなどの画面解像度が VGAだとけっこうつらい
新しい FTPサイトを作成する
サイト → FTPサイトの追加
右クリックで設定していくだけなので、非常に簡単。
バインドと SSLの設定を行う
どの IPアドレスを割り当てるのか、ということと、SSLによる接続をどのように扱うか、という項目を設定する。特に何もなければ、SSLは無しでかまわない。
認証および承認の情報の設定を行う
ここでは認証をどのように扱うかと、承認をの権限に何を付与するかを扱う。今回は Active Directoryで認証するので、基本にチェックを付け、承認も書き込みと読み取りの両方にチェックを入れた。
完了
これでFTPサイトができあがった。
Passive(パッシブ)モードによる接続を許可する
FTPファイヤーウオールのポートの設定を行う
先ほどできあがったサイトをクリックして、そこに表示される FTPファイヤーウオールの設定アイコンをダブルクリック。パッシブモードで接続するポートレンジを指定する。(今回の場合だと5000-6000)
また、ファイヤーウオールの外部アドレス(グローバルアドレス)をここに設定する。
Windowsファイヤーウオールの設定を変更する
コマンドプロンプトから以下のコマンドを入力
netsh adv set global statefulFTP enable
FTPサービスを再起動する
ここに技あり!
実はここでハマった。何度設定しても PASVで接続できないので、何でだろうと思っていた。いろいろなところで調べた結果、サービスを明示的にリスタート(再起動)してやらないと、設定がうまく反映されないことが判明。
よってここで明示的に再起動する。
以上で設定が終わり。おそらく普通に接続できていると思う。
その他のスクリーンショット