突然ですが、データセンター作ることにしました 第 2 回:空調の消費電力をダイキンに聞いてみました
前回「突然ですが、データセンター作ることにしました 第 1 回:消費電力の計算」からの続き。
以前の記事で書いてからずーっと気になっていたのですが、ダイキンのホームページに掲載されている消費電力が安すぎるのではないかと疑問を持っていました。なぜこの点にこだわるかというと、自分たちのデータセンターの中で一番消費電力が多くなるのが実は空調だからです。
よってこの点をクリアにしておかないと、試算したデータと実際の消費電力に大きな差が生まれることになり、いきなり運営がうまくいかなくなることになります。簡単に言えばそこでゲームオーバー (笑)。よってこの差とわれわれが運用するサーバー群の消費電力を使用した場合に、想定されるであろう金額をダイキンさんと詳細に詰めました。
ちなみにわれわれが購入を予定しているのはルームエアコンの中でも一番大型で、かつお掃除ロボも搭載している AN71KSP-W というモデル。冷却能力も約 7kW 以上あるので、将来仮にサーバーが増えたとしても対応可能だと思って選択しました。
またこの記事を読んでいただいている方の中には、なぜダイキンなのかという方も多いと思いますが、ダイキンはダイキンは 1924 年に創業し、1951 年に日本ではじめてエアコンを開発して以来、空調メーカーのパイオニアであり続けています。
冷媒開発から空調機器開発までを行う世界唯一の空調メーカーはダイキンだけです。ちなみにダイキンは空調技術研究所という研究所を持っており、常に「空調」と「フッ素化学」の技術を幹に日々研究を行っています。
(注) 自分はダイキンの大ファンですが、回し者ではありません。
さて今回購入してフル稼働を予定している AN71KSP-W ですが、最大でカチ回した場合の消費電力と想定される消費電力は以下になります。
1月の使用消費電力(冷房を最大負荷で使用したとして算出)
2,600 (W) x24 (hours) x 31 (days) = 1934400 Wh = 1,934.4 kWh
この場合、冷房だけの電気代は 42,728 円。
これに対して、ダイキンのページに公開されている値はなんと
235kWh/月 電気代は 5,806 円。
でした。この点と、われわれのデータセンターで発生するであろう熱量をこの空調機 ( エアコン ) で冷やしたときの想定消費電力をダイキンの技術部の方にお聞きしてみました。
ダイキンのホームページに掲載されている消費電力の試算条件
- 試用期間 :3.6か月
- 使用時間 :18時間 6:00~24:00
- 外気温度条件:東京をモデルにしています。
- 室内設定温度:27℃
これを1か月あたりに換算したものが掲載されています。
なるほど~。
これに対して、ダイキン技術部の方に、以下の条件で試算をしていただきました。
- 最高外気温度条件:27 度
- 場所:埼玉県の郊外で使用
- 使用時間:18時間 6:00~24:00
- 室内設定温度:25 度(固定)
この条件で電気代を算出したところ、約 18,000 円程度になりました。
(1kW 単価22円で計算)
もちろんこの設定条件から変わることもあると思います。たとえば室内の温度設定を 27 度にしてエコに徹するとか (笑)。いずれにしても、この 18,000 円という数字が現実に近い数字と思っています。
PUE も計算し直しましたので、ご興味のある方は以下をご参照ください。
またこのブログだと見づらいという方はこちらをクリックしてください。PUE 1.7という数字はギリギリ許容できるレベルですね。これが真夏の時期だとすると、上出来かもしれません。
さて、次回はいよいよ現地調査です。
このデータセンタープロジェクトに賛同していただいた仲間数名 ( と言っても 5 名以上 ) で、お部屋をかしていただける方を訪問して、現地を見てきます。大きく見るポイントは以下の通り。
- 部屋の大きさは?
- 耐荷重はどのくらいか?
- 窓はあるのか?ふさげるのか?
- ブレーカー容量は?
- 室内の電気配線はしっかりしているか?
- コンセントの数は?
- 大型エアコンの設置に問題はないか?
- 機器の搬入がスムーズにできそうか?
等々です。
次回は、この現地調査の結果を公表したいと思います!





