NEC IX 2015 初期設定 その8 ホスト監視による冗長構成を構築する (ネットワークモニタとVRRP)
初めてこのページをごらんになった方や、PPPoEなどの基本的な設定はページ下部の関連記事や、サイト上部からサイトマップを見てください。
以前回線を止められましたという記事を書いたけど、そのときに簡単に説明していた回線の冗長化と、その回線が断になった際に自動でWANを切り替えているIXの設定をここで説明したい。
前提条件と簡単な説明
あらかじめIXに以下の設定をしていることが動作の条件になる。
- FE0/0.0をLAN側の設定とすること。
- FE0/1.1をWAN(PPPoE)の設定とすること。
- 前述を前提に、WAN(PPPoE)が正常に構成されていること。
- LANにNAPTが構成されており、クライアントPCからネットが閲覧できること。
- 以上をクリアしたIXが2台以上あること。
できてない、という場合は、ページ上部サイトマップから該当のページを参照に設定してみてください。
VRRPの設定
Router(config)# interface FastEthernet0/0.0 Router(config-FastEthernet0/0.0)# ip address 192.168.1.1/24 Router(config-FastEthernet0/0.0)# vrrp 10 ip 192.168.1.254 Router(config-FastEthernet0/0.0)# no shutdown
vrrp 10 ip 192.168.1.254
ここでは 192.168.1.1をFE0/0.0に設定していて、 実際にtelnetとかでログインするのはこのIPアドレス。そして今回設定したのが192.168.1.254のアドレスでこれが実際に使用するVRRPのアドレスになる。クライアントPCのデフォルトゲートウエイはこの値に設定し直す必要がある。ちなみにpriorityは10に設定した。
もう1台も同じ構成で構成する
Router(config)# interface FastEthernet0/0.0 Router(config-FastEthernet0/0.0)# ip address 192.168.1.2/24 Router(config-FastEthernet0/0.0)# vrrp 10 ip 192.168.1.254 Router(config-FastEthernet0/0.0)# no shutdown
このルーターでは192.168.1.2のIPを指定する。VRRPの設定は実はこれで終わり。今回はpreemptまでやらないので、基本的な構成であれば非常に簡単に構成することができる。
ネットワークモニタの設定
いよいよ楽しい部分。IXにはインターフェイスを監視してその断を検知するやりかたと、特定のホストにpingを飛ばして、一定条件で返信がない場合に断と判断する場合の2パターンある。今回はホストを監視するパターンでいきたいと思う。監視するアドレスはいろいろとあると思うけど、今回は192.168.2.1と仮定する。
Router(config)# watch-group host-watch 10 Router(config-watch-host-watch-10)# probe-counter watch 1 Router(config-watch-host-watch-10)# probe-counter variance 6 Router(config-watch-host-watch-10)# probe-counter restorer 6 Router(config-watch-host-watch-10)# probe-timer variance 10 Router(config-watch-host-watch-10)# probe-timer restorer 10 Router(config-watch-host-watch-10)# event 10 ip unreach-host 192.168.2.1 FastEthernet0/1.0 source FastEthernet0/0.0 Router(config-watch-host-watch-10)# action 10 shutdown-vrrp 10 Router(config-watch-host-watch-10)# exit Router(config)# network-monitor host-watch enable
それでは1つ1つ解説したいと思う。
watch-group host-watch 10
probe-counter watch 1
probe-counter variance 6
probe-counter restorer 6
probe-timer variance 10
probe-timer restorer 10
event 10 ip unreach-host 192.168.2.1 FastEthernet0/1.0 source FastEthernet0/0.0
action 10 shutdown-vrrp 10
ホスト監視の設定になる。192.168.2.1 に対してFE0/0.0からICMP Echo パケットを10 秒間隔で送信し、6回連続で応答を受信しなかった場合に障害、応答を受信した場合に復旧と判定する。
また、障害検出時にVRRPインターフェイスをシャットダウンすることで、すべてのトラフィックがもう1台のルーターを通じて流れるようになる。
なお、1 回の監視で送出するICMP Echo パケットの設定(probe-counter watch 1)と、障害と判定するICMP Echo Reply 連続受信失敗数(probe-counter variance 6)はデフォルトと同じ値になるので、show running-config では表示されない。
network-monitor host-watch enable
ネットワークモニタ設定”host-watch”を有効にする。




