突然ですが、データセンター作ることにしました:第4回 Day1
データセンターが完成しました!
実は 1 ヶ月ほど前に完成して、Day1 を迎えていたのですが、なかなかご紹介できる機械がなくて、今日まで伸ばし伸ばしになっていました。
なんでデータセンター作ってるの、という方はこちらを先にご覧ください。
- 突然ですが、データセンター作ることにしました 第 1 回:消費電力の計算
- 突然ですが、データセンター作ることにしました 第 2 回:空調の消費電力をダイキンに聞いてみました
- 突然ですが、データセンター作ることにしました:第3回 現地調査に行きました
いろいろと初期投資にお金がかかってしまいましたが、僕たちのデータセンターがここに完成しました(ぱちぱち)。
いかんせん、出資者全員が集まれる週末というのは非常に限られています。そのときに工事やら回線引き込みやらをしていましたので、企画から竣工まで 3 ヶ月ほどかかってしまいました。
大まかな出費額
われわれのデータセンターは、基本的にはすべてオープン。で構築ノウハウをこのブログを見ていただいた方に公開して、ご意見を実際の設備にフィードバックするという、オープンな姿勢でいきたいと思っています。以下に大まかに出費した額を記載します。
空調設備費(取り付け工賃を含む) 約 25 万円
電気工事費(電気メーター新設) 約 13 万円
諸経費(居住エリアのカーペットなど) 約 2 万円
合計 約 40 万円
という具合です。
(バケット車が出動する工事の写真を撮りたかったのですが、デジカメをそんな日に限って忘れてしまうという失態。。。)
資本を集中するべきところはどこか
本来ならば、19 インチラックやその他設備を購入したかったのですが、まずは激安ソリューションで固めよう、というメンバーの意見の一致がありましたので、設備そのものにお金をかけ、その他の付帯設備は、自宅にあまっているものを各自寄付する、という方向性でいくことにしました。
つまり今は、本当に建物と空調、電力しかありません
居住エリアも約 6 畳ぶん確保しました
居住エリアというか、サーバーの設定を行ったり、雑談したり、といったエリアにはタイルカーペットを敷き詰めて、ダイニングテーブルと電気ポットなども持ち込んで、かなり快適な居住空間になりました。
付帯設備は、自宅であまっているものを各自持ち寄る、という精神のもとで、椅子やテーブルが持ち込まれたり、17 インチモニタやキーボード(なんと HHK!)、そして 1.5KVA の UPS と「何でそんなの家にあまってたの?」というものが続々と搬入されました。
一番笑ったのは、皆さん古い WiFi の AP があまっていたようで、インターネット環境が何もなかったわれわれのデータセンターに一気にアクセスポイントが 3 つ以上も乱立する、という状況になりました(笑)。
ネットワークはどうするのか
実は先ほど Day1 と書きましたが、本格的な運用はこれからで、まずは VPN が1つだけ、検証用につながっています。プロバイダは某社ですが、固定 IP を 1 つだけ、付与していただきました(よって逆引きは付加)。
これはそもそもが、メンバーのほとんどが固定 IP を所有しているので、データセンターには VPN でつないで、自分たちそれぞれの IP アドレスを使えばいいよね、という合意の下でこうしました。これによって余計な出費を減らそう、という計画です。
自宅と同じセグメントを VPN で使用するために Ether over IP を使う
幸いにして、基幹ルーターが Ether over IP をしゃべることが出来、それぞれの Ether フレームに .1Q のタグを付与することが可能ですので、それをデータセンターのディストリビュション・スイッチで VLAN に分けてやれば、自宅と同じセグメントを使用できる、というわけです。
後はそれを IP sec でカプセル化して、VPN を自宅まで張れば、同一セグメントの完成、というわけです。
将来的には Ether over IPv6 を構築
これはまだ動作検証が終わっていない(というかそもそも NTT 東日本が許可していない?)やり方なのですが、現在の IPv4 を使用した VPN 構築は PPPoE によるオーバーヘッドが大きいため、近いうちに IPv6 を使用して、PPPoE を使用しない接続方式に変更予定です。
これについては公に書くのも非常にグレーな部分がありますので、機会を見て別に記述したいと思います。
総括 データセンター構築は特別なことじゃない
私は長い間、仕事でデータセンターの構築に携わってきましたが、個人での構築は今回が初めてでした。
物件探しから、工事発注まで手作りでやってきましたが、何も会社で行うデータセンターの構築と、個人レベルで行う構築とは大きく離れている物ではなく、ほぼ共通していることが多いというのが今回の構築から勉強できました。
月に1回、全メンバーが集まることで全員のITリテラシーが向上する事こそがメリット
これは構築前から実感していましたが、データセンターを使うメンバー全員が必ず定期的に集まり、個人がどういった活動をしているのか、というのをグダグダでもいいから、報告して、意見交換をしあうこと。
これこそがデータセンタープロジェクトの醍醐味であると実感しました。
「そんな技術もあるんですね」や、自分が出席できないセミナーの案内を回しあったり、面白い本を貸し借りしたり、と感覚的にはサークルですが、このデータセンターの会のつながりから得られる物は非常に大きくなりました。
面白そうだから参加してみたい、という方お気軽に声をかけてください。
自分はこのブログや講演もそうですが、自分のためになると思って今まで続けてきました。
今回のこのデータセンターも、部屋も電力もあまっていますので、もしご興味がある方がいれば、お気軽に私までご連絡をお願いします。メンバーも気さくな人たちですし、皆さんの参加を心より歓迎したいと思います。
竣工記念写真
パシャッとな。











